泳動結果
A431, HeLa, HEK293 細胞を,EGF刺激後,
細胞抽出液をPhos-tag gel で泳動し
MEK1のリン酸化状態の変化をZn2+–Phos-tag SDS-PAGEで調べています。
MEK1 は定常状態で,7つのリン酸化状態が存在します(バンド1〜7)。
それぞれのバンドがどの部位のリン酸化に起因するかは
別の方法で調べて同定しています。
(関連画像参照)
EGF刺激後,数分のうちに,活性化型が現れて,10〜30で消失します。
これは,抗リン酸化MEK1/2(pS218/pS222) で検出される活性化型で
バンド8,9にあたります。
活性化型が消失しても,その他のリン酸化種(バンド2−7)は
完全に刺激前の状態には戻らず,300分後でもEGF刺激の影響が残っています。
継続的に刺激応答しないための制御機構が働いていると推測しています。
関連画像