泳動結果
カゼインは,ウシのミルクの主成分です。
α-casein は1分子あたり8個,β-casein は1分子あたり5個の
セリンがリン酸化されています。
オブアルブミンはニワトリ卵白の主成分です。
1分子あたり2個のセリンがリン酸化されています。
各パネルの二つのレーンは
「リン酸化している(左)」「リン酸化していないアルカリフォスファターゼ処理(右)」
の対比です。
Mn2+-Phos-tagのゲル内濃度を0,50,100,150 µMと上げていくと
リン酸化しているものは,していないものよりもシフトアップします。
ただし,リン酸化に関わらずタンパク質とPhos-tagの相互作用があるため
濃度が高くなるにつれてリン酸化していないものも,移動度が小さくなります。
β-casein は,製品のロットにもよりますが,
この場合は,部分的にリン酸基が加水分解されていたようで,
複数のリン酸化状態が混在しています。
関連画像
β-casein(2D;等電点電気泳動/Mn2+-Phos-tag SDS-PAGE)
β-casein(2D;Urea-PAGE/Mn2+-Phos-tag SDS-PAGE)
ovalbumin(Zn2+–Phos-tag SDS-PAGE)
casein, ovalbumin, pepsin
Reference | Kinoshita, E., Kinoshita-Kikuta, E., Takiyama, K., and Koike, T. |
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ゲルの条件 | Mn2+–Phos-tag: 0-100µM |
検出方法 | CBB stain |