泳動結果
細胞骨格系タンパク質であるFMNL2及びFMNL3 は,N末のGlycine 2がミリストイル化されます。
ミリストイル化に依存してリン酸化されるセリン残基があることを発見しました。
c末にFLAG tagを付け,HEK293細胞で一過性にFMNL2 あるいはFMNL3 を発現させました。
ミリストイル化部位であるGlycine 2 をアラニンに置換したG2Aでは,WTと比較して消失したリン酸化バンドがあります。
これはミリストイル化依存的なリン酸化部位が存在することを示しています。
PhosphositePlusに登録されている,リン酸化サイトをアラニンに置換して(アラニンスキャン ),それらのリン酸化状態をPhos-tag SDS-PAGEで調べたところ,FMNL2は S171 / S1072 が,FMNL3 は S174がミリストイル化依存的なリン酸化部位であることがわかりました。つまり,これらの部位のアラニン変異体が,上記の写真のG2A と同様にリン酸化バンドが消失しました。
関連画像